
ちょっとミライの駐車場⑤
駐車場の事故や渋滞はどう防ぐ?
駐車場は車が頻繁に出入りする場所であり、事故や渋滞などのトラブルが起きやすい場所です。駐車場運営にあたり、駐車場内の事故やトラブルは極力避けたいものでしょう。
では、駐車場の安全性や利便性を高めるためにはどのような対策が有効なのでしょうか。
今回は、ちょっとミライの駐車場シリーズの第5回として、当社のこれまでのノウハウをもとに、駐車場の事故や渋滞を防ぐ具体的な対策を紹介します。
INDEX
駐車場で起きやすい事故や渋滞とは
駐車場で起きやすい事故やトラブルには次のようなものがあります。
- ・出入口のゲートバーへの接触事故
- 駐車場の出入り口には、駐車券の発行と駐車料金の精算を行うためのゲートが設置されています。入庫や出庫の際に車がゲートバーに接触し、ゲートバーを折ってしまう事故はたびたび発生しています。
- ・駐車スペースに入る際の接触事故
- 駐車をするためにバックをする際は注意が後方に向きやすく、後続の車を足止めしていることに対する焦りなどから、両側に駐車中の車や、車室のそばの柱などに接触してしまうケースがあります。
- ・駐車場での歩行者との接触事故
- 駐車場内は歩行者の往来も頻繁であり、柱などの構造物や車による死角も多いことから、歩行者との接触のおそれがあります。また、特に大型の駐車場では、駐車スペースを探すことに集中し、スピードの出しすぎ・前方の確認が遅れたために接触事故につながるケースもあります。
- ・出入口での渋滞の発生
- 駐車場の出入口の渋滞は、利用者のストレスになるだけでなく、近隣道路の渋滞にもつながります。
駐車場の事故や渋滞を防ぐ対策
駐車場を安全かつ快適に利用してもらうためには、次のような対策が有効です。
- ・ゲート周辺のレイアウトの工夫やチケットレスシステムの導入
- 直進でゲートにアプローチできる設計にすると、ゲートへの接触事故の発生リスクを低減できます。また、チケットレスシステムを導入するとゲートの設置が不要となるため、駐車場内で最も多い事故であるゲートバーとの接触事故を防ぐことが可能です。
- ・奥の駐車スペースへの誘導
- 入庫時に、ゲート近くに駐車する車が多いと渋滞が発生しやすくなります。そのため、施設のエントランスを駐車場の奥側に設定したり、エリアごとの空き台数を具体的に表示して駐車場全体の利用を促したりすることで渋滞を緩和できます。
- ・出庫までの時間を表示する
- 出庫まで時間がかかると利用者のストレスも増加し、渋滞の原因にもなります。この場合、施設内に出庫までにかかる時間を表示させる仕組みを設けると、利用者はかかる時間が短くなるタイミングに出庫しようと考えます。


これらにより出庫のタイミングを分散でき、渋滞の緩和だけでなく利用者の快適性の向上も期待できます。
駐車場のお悩みは三菱地所パークスにご相談を
出庫時の渋滞は、近隣道路への合流のしやすさによっても変わります。三菱地所パークスでは警察と連携し、駐車場出口が面する道路の運用を一方通行に変更する検証を行いました。検証の結果、一方通行によるスムーズな出庫は、渋滞緩和に効果的であることが実証されました。
このように、当社では駐車場に関わる事故やトラブルを防ぐさまざまな検証結果やノウハウを保有しています。これから駐車場を開発する場合や、現在お持ちの駐車場で渋滞に悩まされている場合は、当社のサポートによって事故や渋滞を防ぐさまざまな対策を実施していくことが可能です。
駐車場開発を予定されている方、現在の駐車場運営についてお悩みの方は、ぜひお気軽に三菱地所パークスまでご相談下さい。