三菱地所パークス株式会社

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2025.08.21 メルマガ
ロボットタクシーのイメージ

ちょっとミライの駐車場⑦
ロボットタクシー時代に備える駐車場インフラとは

近い将来、日本の都市部では無人で走る「ロボットタクシー」が当たり前の存在になるかもしれません。
Googleの親会社であるAlphabetの傘下で、米国の自動運転車の開発事業を手がける企業のWaymo(ウェイモ)が、2025年に日本でのロボットタクシー事業開始の準備をすると正式に発表しました。海外初進出の地として選ばれたのが日本――このインパクトは、都市の移動だけでなく、駐車場インフラにも大きな変化をもたらす可能性があります。

参考:
GO株式会社プレスリリース/2025年4月14日

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Waymo(ウェイモ)の無人運行はいつから?各社の動き

Waymoは、タクシー事業の日本交通、配車アプリのGOと共同で、2025年の4月より東京都内にて自動運転技術の実証を開始しました。同月、2025年4月、開業したばかりの高輪ゲートウェイシティでWaymo車両のお披露目が行われ、大きな注目を集めました。

しかし、日本ではロボットタクシーに対応した道路交通法などの整備がまだ進んでいないこと、そして高精度な3次元地図(HDマップ)が一般道で未整備なことから、すぐに無人運行が始まるわけではありません。当面は日本交通の乗務員が乗車し、都内7区を対象にレーダーやカメラなどでデータを収集。今後はそれぞれの整備工場で技術者の育成や、充電拠点の整備が進められる見込みです。

一方2025年4月末には、トヨタ自動車もWaymoとの戦略的パートナーシップ締結を発表。両社の技術を融合することで、レベル4以上の自動運転車の実現に向けて動き出しています。国内外の主要プレイヤーが出そろうことで、今後ロボットタクシーの実用化が加速度的に進むことが予想されます。

参考:
GO株式会社プレスリリース/2025年4月14日
トヨタ自動車株式会社プレスリリース/2025年4月30日

駐車場インフラに求められる「ロボットタクシー対応」

では、こうしたロボットタクシー時代に、駐車場はどう変わるべきでしょうか? たとえば、都市部でロボットタクシーが日常的に運行されるようになれば、所有車(オーナーカー)の減少によって駐車場の「空き車室」が増加する可能性があります。しかし、需要の波があるタクシー業において、ロボットタクシーを「流し」で走らせるのは非効率的。そこで、需要が見込まれる駅などの施設周辺の駐車場を一時的な「待機拠点」として活用するアイデアが浮上します。

ここで課題となるのが、乗務員がいないロボットタクシーに対して、現行の駐車場システムが対応できるのか、という点です。

・発券機や精算機は必要か?
・車両自身が自動で入出庫・決済できるインフラはあるか?
・車室の予約や割り当てをリアルタイムで制御するシステムは必要か?

これらはすべて、将来の駐車場運営において避けて通れないテーマです。

三菱地所パークスの取り組み

三菱地所パークスでは、駐車場内での自動バレーパーキングの実証や、自動運転車向けの車路管制技術に対する研究を進めています。ロボットタクシーとの連携や、駐車場利用の新しいスタイルへの適応に向け、実用化を見据えた技術開発を日々行っています。

ミライに向けた駐車場の対応について、ご興味のある方はぜひお気軽にお問合せください。