
ちょっとミライの駐車場⑧
ミライに向けた機械式駐車場のリニューアルポイントとは?
機械式駐車場は、狭い土地を有効活用できるといった魅力があるものの、平置き駐車場と異なる課題があるのも事実です。ライフスタイルの変化により、機械式駐車場が抱える課題も複雑化しています。
では、ミライの社会において利用者にとって利便性の高い機械式駐車場を維持するためにはどのような対策が必要なのでしょうか。今回は、ミライを見据えた機械式駐車場のリニューアルポイントなどについて解説します。
INDEX
機械式駐車場が抱える課題
機械式駐車場には主に次のような課題があります。
・維持費用が高い
機械式駐車場は、定期的な点検が欠かせず、部品交換や修理などのコストがかかります。また、不特定多数の者が利用する時間貸し駐車場の場合には機械式駐車場を操作する駐車場スタッフの配置が求められていますが、人件費も高騰しており、維持費用の高さがオーナーの大きな負担となっている例は少なくありません。
・入庫できる車が限定される
機械式駐車場では、駐車できる車両の高さや幅、重量などに制限があり、利用できる車種が限られるケースがあります。これまでの車高の高い車に加え、重量の重い電気自動車の増加により、現状の機械式駐車場に入庫できない車がさらに増えるおそれがあります。
・車の出し入れに時間がかかる
機械式駐車場では、車の出し入れの際に、パレット等が移動する時間だけでなく、人の乗り降り、荷物の積み下ろしにも時間を要するため、駐車場利用者が多い時間帯には、長時間の順番待ちが発生してしまうケースがあります。
ミライにおいて、機械式駐車場はどう生かせる?
利便性と収益性を兼ね備えた、魅力的な機械式駐車場を維持するためのポイントを3つ紹介します。
・パレットの間隔を見直す
入庫できる車種が限定されてしまうと、利用者数の減少にもつながります。リニューアル時にはハイルーフ車に対応できるよう、パレットの間隔を見直す必要があるかもしれません。リニューアルには費用がかかりますが、入庫できる車種が増えれば、利用者が増え、収益を高められる可能性もあるでしょう。
・車の乗降や荷下ろし専用スペースを設ける
機械式駐車場付近に、車の乗り降りや荷物の積み下ろし用スペースを別に設けると、機械式駐車場は車の出し入れだけになるため、スムーズな入出庫を実現でき、入出庫待ちの渋滞の解消が期待できます。
・待合スペースを充実させる
機械式駐車場では、どうしても待ち時間が発生します。しかし、待合スペースにソファーやグリーンを配置し、リラックスできる空間にすると待ち時間のストレスを軽減できます。また、広告を設置すると広告収入を得られる可能性もあります
ミライに向けて進む機械式駐車場の改革
機械式駐車場の安全な駐車には、機械を操作する駐車場スタッフの存在が欠かせません。しかし、労働力人口の減少などから人員の確保が難しく、駐車場の営業時間を短縮せざるを得ない状況も発生しています。
そこで、現在開発が進められているのが無人式の機械式駐車場です。動画などによる操作方法のレクチャーや、遠隔での降車確認、キャッシュレスでの精算などを行うことで、安全で便利な機械式駐車場の無人での運営が検討されています。
また、ミライの社会では、自動運転車に対応する設備を導入し、全自動で駐車を完了できるような機械式駐車場も登場するかもしれません。
駐車場のお悩みは三菱地所パークスにご相談を
機械式駐車場は、狭い土地を有効活用できるほか、雨の日でも濡れずに車の乗り降りができ、防犯性も高いといったメリットもあります。しかし、現状のままではさまざまな課題があり、駐車場の稼働率が低下する恐れもあるでしょう。
当社では、駐車場が抱える課題を詳細に調査したうえで、課題解決につながるアイデアを提案しています。ミライに向け、機械式駐車場もアップデートさせ、より利用者に選ばれる駐車場を目指したいとお考えの場合や、対応できない車種の増加などによってお悩みの場合は、お気軽に三菱地所パークスにご相談ください。